正社員共働き夫婦は、お互いに自立していて、しっかりとした収入があります。
なので、家計を管理するときはの生活費などの負担割合は収入に応じて設定する夫婦も多いでしょう。
お互い不満がなくなりますからね。
しかし、状況はいつまでも同じとは限りません。
話し合いをしたときは、フルタイムで働いていたので収入にもそんなに差がなかったけど、子供が生まれ時短勤務になって給料が激減した!ということもあります。
収入に変化があったときは、その収入に応じて負担割合を見直しするのがベスト!です。
時短勤務中は手取りが4~6万円下がる?
フルタイムで働いていたときはお互い収入がそんなに変わらないことも多いでしょう。
なので、生活費は半分ずつ出し合う家庭も多いです。
子供がいなくてフルタイムで働いているときは、家計のやりくりは難しくなかったはずです。
しかし、時短勤務になることで、手取りが4~6万円下がります。
そして、ボーナスも働いた時間によって下がる場合もあります。(ほとんどが下がると思っていたほうがいいでしょう)
職場復帰をするにしても、時短勤務で職場復帰するのか、フルタイムで職場復帰するのか選択しないとけません。 では、時短とフルタイムではどれくらいの収入の差があるのでしょうか? 8時間→6時間に時短すると基本給は25%カット!初任給並みに[…]
今まではお互いに貯金もしつつ、生活費を負担していましたが、妻が時短勤務になることで、手取りが減り、貯金をするどころか貯金を取り崩しながら生活しないといけなくなってしまいます。
それだけ時短勤務による収入減というのはダメージが大きいです。
生活費の負担割合の変化
フルタイム勤務の場合と時短勤務の場合では収入の差による負担割合にどれくらいの差があるんでしょうか。
お互いフルタイムの場合
夫:月(手取り)25万円と妻:月(手取り)20万円に対して、
月間必要経費 | |
---|---|
生活費 | ¥300,000 |
教育費 | ¥67,000 |
老後資金 | ¥42,000 |
合計 | ¥409,000 |
なので、収入の割合に応じて経費の負担割合を決めるとすると、夫22.5万円(55%分)と妻18.4万円(45%分)になります。
ボーナスは、夫:ボーナス(手取り)80万円(40万円×2回)と妻:ボーナス(手取り)60万円(30万円×2回)で140万円あり、
ボーナス年間支出 | ¥521,000 |
で残るお金は、約88万円になる。
妻が時間勤務の場合
一方で時短になると、
夫:月(手取り)25万円と妻:月(手取り)15万円に対して、
月間必要経費 | |
---|---|
生活費 | ¥300,000 |
教育費 | ¥67,000 |
老後資金 | ¥42,000 |
合計 | ¥409,000 |
合計40万円の手取りに対して、支出が40.9万円と支出が収入を上回ってしまいました。
収入の割合に応じて経費の負担割合を決めるとすると、夫25万円(64%分)と妻15万円(36%分)になります。
収入を上回る支出の部分はボーナスで補填するしたらいいじゃない?と思うかもしれませんが、
ボーナスは、夫:ボーナス(手取り)80万円(40万円×2回)と妻:ボーナス(手取り)40万円(20万円×2回)で120万円あり、
ボーナス年間支出 | ¥521,000 |
で残るお金は、約68万円になるため、フルタイムと比べると支給額自体が減っているところに、さらに補填しないといけない金額が増えるわけです。
時短勤務で4~6万円減るだけじゃない!保育料金で月4~6万円の出費もある!
時短勤務で職場復帰する場合、もう一つ注意しないとけないのは、保育料金です。
時短勤務で収入減となっているところにダブルパンチで家計をさらに悪化させます。
正社員で共働き夫婦の場合、保育料が月々4~6万円ほどになることも珍しくありません。
月々5万円かかるとすると、年間60万円の保育料が出ていくことになります。
とすると、ボーナスで補填することになるので、家計の年間収支はほぼプラスなしになります。
時短勤務中は夫の負担割合を増やすべき
妻が時短勤務になり収入減のところに、生活費の負担割合の見直しをしないと、妻が収入が減った分、毎月の収支が赤字になります。
そうすると、貯金を取り崩しながら子育てをしないといけないことになってしまいます。
最初に負担割合は収入に応じて決めることにしたなら、収入に変化があれば負担割合を見直すのは合理的だと言えるでしょう。
「妻が時短勤務により貯金ができなくなった」ことと、「夫の負担割合が多くなったことにより貯金ができなくなった」ことは同じことです。
負担割合を見直さずそのままにすると、夫は貯金ができるけど、妻が貯金を取り崩しているというアンバランスな結果になってしまいます。
それでは、妻から不満が出てもおかしくないですよね。
収支をマイナスにしない
夫婦で管理する口座だけではなく、夫や妻が個人で管理している収支をマイナスにさせないことは大切です。
せっかく先取り貯金で貯金ができているのに、家計が赤字だからと貯金を取り崩していてはいつまで経ってもお金は貯まりません。
時短勤務中は貯金をすることは難しいでしょう。なので、すべての管理口座でマイナスにさせないようにしないといけません。
妻が収入減で収支が合わないなら、負担割合を減らしてあげるとかしないと、健常な管理をしているとは言い難いですよね。
どうしても家計が赤字になるなら、削れるものを削ればいいだけです。
もう購読していない新聞や映画などの月額費用はすべて解約したし、飲みに行く回数や外食に行く回数も減らしたけど、 家計の見直しを行う時に削れる支出はないか家計簿とにらめっこしていてもなかなか答えがでないときがあります。 でも、思い切[…]
負担割合を見直すのはお金の面だけじゃない
「最初に設定をした負担割合を変更して」とお願いするのは大変なことかもしれません。
しかし、妻が不満をもってしまっては子供に影響がでるだけでなく、家計もギスギスしてしまうかもしれません。
なので、家計を円満に保つためにも、子育て中の妻の負担をできるだけ減らしてあげることが望ましいでしょう。
夫が負担割合見直しに応じてくれない?
時短勤務になって収入減となるのは主に時短勤務を選択して職場復帰した妻だけです。
なので、職場復帰するまでは時短勤務になっていくら収入が下がるのかは想像できないという人もいるでしょう。
そして、夫は時短勤務をしていないので、収入減にはなっていません。そもそも、収入が減っているということを知らない、ということも考えられます。
時短勤務が始まって3ヶ月くらいの給料明細が貯まったら給料明細を夫に見せ、収入に応じて負担割合を変更するようにお願いしてみてはどうでしょうか?
そして、そのときに、以前設定した生活費を負担割合を変更せずにそのまま払った場合、毎月どれだけのマイナスがでているのかを数字ではっきりと示せるようにしておくと、夫も納得しやすいと思います。
妻が毎月貯金を取り崩しながら生活口座に入金していくれていると数字ではっきり示せれば、「それは変更しないとね!」と思うでしょう。
時短勤務中はどの家庭も苦しい、我慢の時期
時短勤務中はどの家庭でも収入減になり家計が苦しい時期です。
貯金したい!と思ってもなかなか貯金をするのは難しいでしょう。
なので、目指すべきは「家計をマイナスにしないこと」と「夫の負担を多くして妻の負担を軽減する」ことです。
家計をマイナスにしない努力をすることで、削れるところは思い切って削れるようになります。
そして、妻の負担割合を減らすことに合意することで、金銭面だけで言うと夫の負担が増えるので趣味にお金が使えない!ということになってしまいますが、夫婦間の絆がより深まり時短勤務で収入減でも不満が少なく働いてもらうことができます。
これから夫婦で協力して子育てをしていかないといけません。
大変な時期に理解ある夫でいることは妻にとって心強いでしょう。