投資において平均点を狙いに行く手法は結果的に市場のリターンをまるごと受け取ることが出来ます。
平均点と聞くと、もっとリターンを狙えるのではないか?と思ってしまいますが、実は、長期投資においてリターンは平均化していきます。
なので、結局は平均点に落ち着くということです。
なら、最初から平均年を狙いに行ったほうが余分なコストも要らずにより多くのリターンを受け取ることが出来るので、いいですよね?
リターンは平均に回帰する法則を理解して、【損をしない!】ための投資の方法を解説します。
リターンは平均に回帰する
1年平均は+50% ~ -30%の振れ幅がありますが、5年平均になると、+30% ~ -10%と振れ幅が小さくなります。
25年平均にすると、+2% ~ +10%の振れ幅まで小さくなります。
なので、1年目に大きく収益を上げれたとしても、2年目に同額や同額以上の損失を出してしまう可能性を秘めています。
ということは、【リターンは平均に回帰する!】ということを理解していれば、最初から大きいリターンを狙いに行くよりも、「平均を目指そう!」とする方が結果的に損を回避できます。
【損をしない】ことが一番大切!
収益をたくさん上げようと思えば思うほど信用取引(手持ちの現金よりもより多くの取引ができる)をしたりして、危ない橋を渡らないといけません。
単年度単位で見ると、収益を上げることができる年もあるでしょう。
重要なのは、

・短期売買には参加せず、長期投資に目を向ける
7割のアクティブファンドがインデックスファンドに勝てない?
インデックスファンドとアクティブファンドの違いをまずは理解しましょう。
インデックスファンドは、特定の指数と投資信託の値動きが一緒になるよう運用されています。大部分のインデックスファンドでは、ファンドの名前に「インデックス」という単語が入っています。指数とは、一般的に株式市場、債券市場など特定の市場で取引されている商品全体の平均的な値動きを指します。株価指数ならば、証券取引所で売買されている各企業の株式(銘柄)の価格(株価)を平均化したものです。
一方でアクティブファンドは、日経平均株価のような指数を上回る運用成果を出すことが目的です。たとえば、日経平均株価が1か月で10%値上がりするとしたら、20%の値上がりを目指す運用をします。そのため、企業の成長力などを丹念に分析し、指数を上回る値上がりが期待できそうな銘柄を選別してファンドに組み入れます。
一見リターンを多く狙いに行くアクティブファンドの方がインデックスファンドに比べて魅力的に見えます。
市場のリターン以上の結果を残してくれるかもしれませんからね。
しかし、現実は、市場以上のリターンを目指さないインデックスファンドの方がよい結果を残すこと可能性が高いのです!
【損をしない】投資をするために必要な「市場がもたらすリターン以上を狙いにいかない」と「短期売買には参加せず長期投資に目を向ける」ということはなぜ大切なのでしょうか?
根拠資料を見ながら一つ一つ見てきましょう。
市場がもたらすリターン以上を狙いにいかない
単年度で見ると、アクティブファンドがインデックスファンドよりもリターンが大きくなることもあります。
なら、アクティブファンドに投資した方がいい?と思う人もいるでしょう。
でも、長期的に見ると、勝率はどんどん下がっていき、20年経つと、ほとんどのアクティブファンドがインデックスに勝てていません。
同じアクティブファンドに投資しているから、勝てないんじゃないの?
じゃあ毎年成績がいいアクティブファンドに投資したらどうなの?と思う方もいるでしょう。
でも、成績が良かったのはあなたが投資する前年までの話です。
短期売買には参加せず長期投資に目を向ける
短期売買は「ゼロサムゲーム」です。
ゼロサム・ゲームとは、利害衝突具合により、ゲームを分類した類型の1つ。プレーヤーの利得合計がゼロになるケース。ゼロサム・ゲームでは、あるプレーヤーの利益が増せば、その分だけ他のプレーヤーの損失が増える。
為替取引のFXの世界でよく使われます。為替取引は、二国間の為替の取引を行うので売買によって市場全体の価値が上がるという事はありません。なので、一方のレートが上がれば、もう一方のレートが下がります。
株式の市場は、本来、企業が成長することによって、市場に「配当」としてリターンをもたらしますので、ゼロサムゲームには該当しません。
なので、一方が儲かれば、一方が損をするというゼロサムゲームが成立します。
一方でさきほど「株式市場は本来ゼロサムゲームには該当しない」と言いましたが、何に該当するかというと、株式市場は本来「プラスサムゲーム」に該当します。
保有していた人すべてに恩恵が受けれるので、「プラスサムゲーム(全員ハッピーエンドになれる)」となります。
アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないのは運用成績だけじゃない?!
アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないのは市場平均以上を狙いに行こうとして結果損を出したりして平均以上を取れなくなるケースだけではありません。
重要なのが、投資家が払う信託報酬や売買手数料などの費用(コスト)です。
購入手数料
投資の世界は全てがパーセントです。
過去30年米国の株式のリターンは、年平均で10.35%です。
購入時だけとは言え、10.35%のリターンのうち、約3割にあたる3%も手数料として引かれてしまいます。
購入した時点でマイナスからのスタートですので、マイナス分を取り戻すのに、1年以上かかる計算になります。
信託報酬
アクティブファンドはインデックスファンドに比べ信託報酬が高いです。
信託報酬は株式を保有している間ずっと支払わないといけない費用です。
アクティブファンドは、運用を担当する「ファンドマネージャー」、銘柄を分析する「アナリスト」、実際に売買する「トレーダー」などたくさんの人が運用に関わっています。その分、人件費がかさむのでコストがかかります。
そして、信託報酬の差は運用結果にかなりのダメージを与えます。
低コストで長期保有するインデックスファンドが市場のリターンを受ける最も賢い選択
米国では、アクティブファンドの9割がインデックスファンドに勝てないという調査結果がでています。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが2016年上半期の株式ファンドの運用成績を発表し、このような結果を明らかにしました。米国の大型株・中型株・小型株で運用するアクティブファンドの総収益率は、1年、5年、10年すべての期間で9割がインデックスファンドの総収益率を下回ったのです。
インデックスファンドに投資をするほうがアクティブファンドに投資をするよりも、結果的にリターンが高かったと結論が出ています。
なら、「インデックスに投資しよう!」となりますが、インデックス投資をするにも、リターンはどのようにもたらさせるのかを理解する必要があります。
インデックス投資は平均点を狙いに行く手法でしたよね?
なので、日経225やダウ、S&P500などの指数がベンチマークとなります。
S&P500で過去50年で年平均11.13%のリターンがあったとすると、この11.13%を超えることはありません。
まとめ
長期で株式を保有していると、収益は平均化されていきます。
そして、平均以上の成績を目指すアクティブファンドは平均しか目指さないインデックスファンドにほとんど勝つことができません。
・短期売買には参加せず、長期投資に目を向ける

正社員として仕事をしている共働き夫婦にとっては、日々の家計のやりくりは給料から賄うことができます。 なので、投資で資産を増やす目的は、日々の生活費のためではなく、「老後のため」や「将来の不安を解消するため」となります。 共働き家[…]
-
SBI証券【総合口座で資産運用を始めよう】5
・手数料が安い
・投資信託とETFの取り扱いが多い
・世界中の株式や債券に投資できる
・SBI銀行との組み合わせで為替手数料を業界最低水準に
・IPO申し込みでポイントが貯まる -
楽天証券【総合口座で資産運用を始めよう】5
・手数料が安い
・投資信託とETFの取り扱いが多い
・世界中の株式や債券に投資できる
・楽天銀行との組み合わせで為替手数料を業界最低水準に
・楽天ポイントが貯まる
・IPOが完全平等抽選 -
マネックス証券【総合口座で資産運用を始めよう】5
・手数料が安い
・投資信託とETFの取り扱いが多い
・世界中の株式や債券に投資できる
・アメリカ株に強い
・IPOが完全平等抽選