以前、病院で処方してもらった薬を薬局にもらいにいったときに、「ジェネリック医薬品を希望しますか?」と聞かれたことがありました。
「ジェネリック医薬品って何?」と思いましたが、その時は、効き目が違うのかな?と思って先発品を希望しました。
あとになって、ジェネリック医薬品について調べていると、ジェネリック医薬品の有効成分や効き目は全く同じであることが分かり、さらに薬代の負担が安くなることに気が付きました。
その日、以降は、健康保険証に「ジェネリック医薬品を希望します」というシールを貼り、すべてジェネリック医薬品で処方してもらいっています。
協会けんぽから、ジェネリック医薬品を希望するとこれだけお薬代の負担を減らせますよ~という案内がありました。
なので、ここでジェネリック医薬品とは何か?また、ジェネリック医薬品を希望することで、なぜ、
- あなたのお薬代の負担
- 子どもたち世代の健康保険料の負担
の2つが軽くなるのか解説していきます。
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が切れた後に、それと同じ有効成分で製造・販売される医薬品のことです。
全国健康協会案内パンフレット↓
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/ehime/20180516103/GE.pdf

ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分を使っており、品質、効き目、安全性が同等なおくすりです。厳しい試験に合格し、厚生労働大臣の承認を受け、国の基準、法律に基づいて製造・販売しています。
さらに、製品によっては、服用しやすいように大きさや味・香りなどを改良したジェネリック医薬品もあります。新薬に比べ開発費が少ないために、新薬より低価格なおくすりです。
ジェネリック医薬品は効き目が同じなんですね。
飲みやすい大きさへ改良されていたりして、更に使いやすくなっています。
国の基準に基づいて製造されているので安心ですね。
医薬品には、一般の薬局・薬店で販売されている「一般用医薬品」と、医療機関で診察を受けたときに医師から処方される「医療用医薬品」があります。さらに、「医療用医薬品」には、新しく開発・販売される「先発医薬品(新薬)」と、先発医薬品の特許が切れた後に先発医薬品と同じ有効成分を同量含み、他の医薬品メーカーにより製造・販売される「後発医薬品」があり、後者を「ジェネリック医薬品」(※)とも言います。
医療用の医薬品はドラッグストアなどの店舗では購入できません。医師の指示が必要だからです。その医療用の薬は2つに分けられています。
特許が切れた薬で他のメーカーによって製造されているのがジェネリック医薬品ということですね。

新薬は、9~17年もの歳月と、数百億円以上の費用をかけて開発されるので、開発した製薬会社は、特許の出願によりその期間、そのおくすりを独占的に製造・販売する権利が与えられます。しかし、特許期間が過ぎると、その権利は国民の共有財産となるため、他の製薬会社から同じ有効成分を使ったおくすりが製造・販売できるようになります。それが、ジェネリック医薬品です。新薬に比べ開発費や開発期間が少ないために、新薬より低価格でご提供できます。

ジェネリック医薬品と新薬の成分で、なにが同じでなにが違うの?
ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分を同じ量含有し、効き目も安全性も同等なおくすりです。添加剤は、それ自体では人に対して薬理作用がなく、安全性も確認されたものだけを使用しています。新薬、ジェネリック医薬品問わず、共に広く医薬品に使用されているものです。
新薬と、色や形、味や香りなどの添加剤が異なる場合がありますが、有効成分の種類と量が同じであり、効き目に差はありません。
新薬を元に改良されたものなので、効き目が同じなのは当然ですよね。
効き目が違えばそれは全く別の薬ということになってしまいます。
国の厳しい基準をクリアして製造されていますので、安全です。


どうしてジェネリック医薬品に替えたの?
飲みやすいように工夫がさてれいる
ジェネリック医薬品は患者さんや医療関係者の声を活かし、従来のお薬より飲みやすく工夫されているものがたくさんあります!
コスト面では?
一から開発する場合、長い年月とそれなりの費用がかかりますが、ジェネリック医薬品の場合は、開発費用はあまり必要ありませんので、その分安価に製造することができます。やはり、開発に費やした費用は回収できないといけませんからね。その分ジェネリック医薬品は元々のコストが安いので、患者へも安く提供できるということです。
日常的に服薬する人にとっては大きな負担を軽減できる
日頃から薬を飲まないといけない人にとって、日々の薬代は結構な負担となります。
そこで、ジェネリック医薬品を活用することで、日々の薬代を安く抑えることができます。
健康保険を使うことで、薬代も3割負担ですが、残りは公費から支払われますよね?もちろん、毎月の支払いの健康保険もそうです。
ジェネリック医薬品を使うことで、公費の負担も減り、保険料の値上げもなくなるかもしれません。
つまり、ジェネリック医薬品の普及によって、健康保険組合の負担や国の財政負担の削減へ貢献していることになるんですね!
あなたの子供、孫世代の健康保険料の負担軽減にも繋がる?
あなたが子供のとき、何度も病院に行ったり、入院したこともあったのではないでしょうか?
子供はよく風邪引きますし、熱が出たり、湿疹がでたりすると、「どうしよう?!」となって病院へ連れていきますよね?
その時に健康保険があって助かった!って思うことも多々あるのではないでしょうか?
また、近年は子ども医療費助成制度があり、病院に行っても窓口での負担がありませんよね?これもすべて公費から賄われているからなんですね。
病院にかかったときの支払いについて、子供であっても、大人であっても、高齢者であっても、自己負担は3割で残りは健康保険から支払われるものばかりだと思っていました。 で、妻が妊娠したころ、周りから「子供はよく風邪を引くから」と言われていま[…]
今の健康保険も給与から天引きされて徴収されている金額だけでは、社会保険料は賄いきれていません。
全体の3割は所得税や消費税などの税金から割当をしているんですね。なので、この公費の部分が増えたり、徴収した保険料から賄えなくなってくると、保険料が上がったりします。
結果、子どもたち、孫たちの世代の負担が大きくなります。
じゃあどのようにジェネリック医薬品を希望したらいいの?
かかりつけの医師や薬剤師にジェネリック医薬品を希望していることをお伝えください。また、「ジェネリック医薬品希望カード」や「ジェネリック医薬品希望シール(おくすり手帳や保険証に貼付けられます)」を利用するのもOKです。
《病院・診療所でお薬をもらう場合》
病院や診療所を受診した際に、ジェネリック医薬品を希望していることを伝えましょう。直接伝えにくい場合は、受付で診察券と一緒に「ジェネリック医薬品希望カード」や「ジェネリック医薬品希望シール」を提示してください。
《保険薬局でお薬をもらう場合》
病院や診療所で処方箋を受け取った場合は、保険薬局でジェネリック医薬品を調剤してもらいます。処方箋は全国どの保険薬局に持っていっても構いません。 「ジェネリック医薬品希望カード」や「ジェネリック医薬品希望シール」を提示することも可能ですね。
あなたや子どもたちが安心して医療を受けられる世の中にするためにもジェネリック医薬品を選ぼう
ジェネリック医薬品の使用は医療費増大を抑え、日本の医療保険制度を維持することにつながります。
結果、未来の医療を守ることにつながるんですね!


- あなたのお薬代の負担
- 子どもたち世代の健康保険料の負担
医者にかかって、処方箋をだしてもらうときって、「これ処方箋出てますから」と言われて、薬局に行ってくださいって言われますよね。 病院で医者にどのように薬を飲めばいいのか指導されると思います。 例えば、飲み薬だったら、「朝晩食後に飲[…]