「収入が多いと貯金が多くできるのに!」という考えは正しいとは言えません。
世帯での収入が少なくても、より多くの貯金をしている家庭はたくさんあります。
収入が多くなっても、家計をきっちりコントロールできるマインドは必要です。
コントロールできるマインドがないと、いつまで経っても家計が苦しい、、、となりかねません。
収入が増え、より多くの貯金や投資をするために必要なマインドの作り方を解説します。
収入が多いと家計に余裕があり貯金額が多いのはウソ?
auじぶん銀行から出典
子育て世帯は教育費にお金がかかる
では、なぜ世帯年収が上がっても、貯金額が比例して伸びていかないのでしょうか?
保育料が高い
保育園に通わせている世帯は保育料でかなりの出費がかさみます。
保育料無償化になったとはいえ、3~5歳までです。
0~2歳までは保育料は結構高く、月4~7万円ほど出ていきます。
学校外活動費が高い
また、無償化の対象になる3歳からは習い事を始める子供も多く、その出費も多くなってきます。
ベネッセ教育情報サイトから出典
公立の小学校に通うとすると、授業料などはかかりませんが、家計が楽になる?と考えている世帯に取って注意しないといけないのは、
世帯年収と教育費の関係
マイナビニュースから出典
正社員共働き夫婦は正社員(夫)とパート(妻)夫婦に比べて世帯年収をどれくらい多く稼げるのでしょうか? 正社員共働きで仕事と育児を両立するのは大変ですが、育児が終わった後、老後は正社員として共働きしてきた世帯にとって退職金や年金などでメ[…]
なので、子供が保育園の時よりも小学生の時の方が世帯収入は多いですし、小学生の時よりも中学生の時の方が世帯収入は多くなります。
そして、子供の学年が上がるにつれて、学校外活動費がより多くなるんでしたよね?
収入が多くなっているのであれば、増える学校外活動費も収入の増加分で賄えそうですが、実際にはどうなのでしょうか?
世帯年収が上がればより多くのお金を教育費に使う
上の図を見ると、多くの収入を得るようになると、より多くの資金を教育費として使うようになることが分かります。
より良い教育を受けさせてあげたいとなり、塾や習い事などにお金を使うようになるんですね。
世帯年収と学力の差
年収が高くなるにつれて、学校での成績がよくなっています。
学校では同じ授業の進め方なので、影響しているのは学校外での活動、つまり塾や習い事などと言えるでしょう。
パーキンソンの法則で
「お金で時間を買う」?
中小企業の昇給率は、一般的に「1.45%」程度が相場であるとされています。25万円の給与を受け取っている方の場合、具体的な昇給額は3,500円前後となるケースが多くなっています。
収入が上がると生活のレベルが上がる
収入が上がると、もっといい生活をしようとして、生活のレベル自体があがります。
例えば、今までは中古の国産車で良かったのが、新車になったり輸入車になったりなどや旅行は年1回近場だったのが、海外旅行に行くようになったりなどです。

時間をお金で買うようになる
例えば、時短家電などです。
共働きですと、家事にかける時間があまりありません。
そうすると、乾燥機付き洗濯機がほしい!となったり、食洗機がどうしても必要となったりします。
共働き家庭には、「乾燥機付き洗濯機」、「食洗機」、「ロボット掃除機」、「長期保存ができる大型冷蔵庫」と「圧力鍋」は欠かせません。
これは、どんな支出よりも優先して買い揃えるべきものです。
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問題なのは、収入が増えたことで、最新のモデルがほしい!となり、買い替えの頻度が増えたりすることです。
買い替えが増えるということは、支出も多くなります。
たしかに必要なもののリストには入りますが、どうしても必要なものかどうかを考える必要があります。
家庭外では、今までは電車や徒歩だったのが、荷物が重たいからといった理由で、ちょっとした移動にタクシーを使ったり、ちょっとでも安いものがいいとスーパーに寄ってたのが、便利だからとコンビニに寄る回数が増えてしまったり。
支出の額は、収入の額まで膨張するというパーキンソンの法則の典型的な例と言ってもいいでしょう。
家計をコントロールできるマインドを持つ
収入が増えて、貯金も増やすためには家計をしっかりとコントロールできるようにならないといけません。
では、家計をコントロールするためには、どのようなマインドを持つことが必要なのでしょうか。
必要なものとほしいものは違う
「こんな便利なものがあったらいいな!」とか「どうしても〇〇がほしい!」となることは日常に多いでしょう。
まずは、「必要なもの」と「ほしいもの」を分ける必要があります。
では、どのように区別するのでしょうか?
です。やはり、目の前にあるものはほしい!となります。でも、期間を置いて考えることで、本当に必要かな?と冷静になって考えることが出来ます。
家電の買い替えは型落ちを選ぶ
1年の機能の差なんて正直大したことありません。
最新のモデルを買っても、1年後には型落ちです。
最新モデルが発売される時期の1ヶ月前が一番安いです。どの店舗も在庫処分をしないといけませんからね。
そして、値段交渉は、価格コムの値段を見比べならが交渉するのがベストでしょう。
ヤマダ電機、エディオン、エイデンなどの家電量販店は、在庫処分の時期になると、価格コムの値段よりも低い値段を提示してきます。
配送料は無料なので、価格コムで買うよりもかなり安い金額で購入できます。しかも、最新モデルの半額です!
年間の収支を夫婦で共有する
家族でどれだけの固定費を使っているのか把握する必要があります。
住宅ローン(家賃)、光熱費、通信費、食費、日用品などの雑費など
とにかくすべて書き出してみることが大切です。そして、月々や年間でいくらの各費用がかかっていて、ちゃんと収支は合っているのかを計算してみてください。
年間の支出が把握できたら、夫婦の口座を作って管理してもいいと思います。
お互い仕事をしていると、財布は別管理ということも珍しくありません。 一般的に見て、夫婦別財布は家計はうまくいかない、と言ったような記事も見かけます。 でも、夫婦別財布でもうまくいきます! なぜうまくいくのか? その答[…]
そして、1年後ちゃんと計算したとおりに、年間の収支が合っているかをチェックします。
夫婦で一緒に見直すことで、お互いが協力できます。家計のことは妻(夫)に任せているから、と何もしないとちゃんとお小遣いでやりくりしていたのに、家計は火の車だった、ということにもなりかねません。
口座にはギリギリのお金しか入れておかない
家計をコントロールするには、クレジットカードではなく現金管理の方がいいという記事はたくさんあります。
が、私はクレジットカード管理でいいと思います。
結局は、クレジットカードで払っても、現金出払っても、同じ金額を使うことになるからです。
通帳を見たときに、たくさんの残高があれば、「まだこれだけあるし」となってしまいますが、ギリギリしかなければ、「あとこれだけしかないから節約しないと!」というマインドになります。
現金で支払うほうが、手持ちのお金が減るので、効果的という意見もありますが、「ついつい買ってしまった」というものをなくせば、クレジットカードでもいいと思います。
旅行などの娯楽は収入の増加分の一部から拠出するべき
家族での旅行は週末や連休などの楽しみの一つでしょう。
趣味が旅行という家庭もあると思います。旅行や趣味にお金を使うのはいいのですが、
旅行先ではついつい買ってしまった!というものが多くなります。
なので、そのことを見越して、旅行にかかるすべての費用は先に分けておくべきです。
まとめ
単純に計算するのであれば、収入が増えると、貯金も増えるはずですが、この考えには、「生活のレベルを変えなければ」という条件が付きます。
でも、パーキンソンの法則では、支出の額は、収入の額まで膨れ上がると言われています。
子供が大きくなるにつれて、教育費が高くなる傾向にあります。
しかし、しっかりと家計をコントロールできていれば、教育費の増加分は昇給分で賄うことが出来、残りは貯金へ回すことが可能になります。

・家電などを買うときは時期を見て、型落ちを選ぶ。家電は1年後約半額になる。
・年間の収支を夫婦で話し合い管理して、年1回は夫婦で見直す
・夫婦の生活口座にはギリギリのお金しか入れておかない、常に節約意識を持つ
・趣味や娯楽などは貯金額が増えた中の一部から積み立てをする
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